本好きフクロウの速達便|ただ児童書を紹介したいだけのブログ

子どもに本を読ませたいお母さん・お父さん必見! 高校生が1人で作る児童書フリペ『本好きフクロウの速達便』公式ブログ。フリペの大部分の内容、効果的な読み聞かせの方法、おすすめの絵本・児童書などを紹介しています。

【2通目】児童書が君の背中を押す〜不安を和らげ、勇気をくれるオススメの児童書3冊(年齢別)〜

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はじめに〜つらいときには本がある〜

今年はいつもと随分異なる新年度の始まりとなってしまいましたね。新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期間にわたる休校と外出自粛を余儀なくされ、子どもたちは友達と会うこともできずに、窮屈な思いをしたのではないでしょうか?

 

そうした中、5月や6月から突然、知らない人ばかりの教室に割り振られ、戸惑いを感じてしまう子どもたちもいるでしょう。そんな時、不安な君たちを助けてくれるのはたくさんの本です。

 

ここで私が紹介する本が、君たちに勇気を与えてくれることを願っています!

 

 

幼児〜小学校低学年向け

いやいやえん

中川李枝子 作

大村百合子 絵

福音館書店 出版

 

言わずと知れた『ぐりとぐら』シリーズの作者、中川李枝子・大村百合子姉妹のデビュー作。やんちゃな4歳の男の子しげるたちが通う「ちゅーりっぷ保育園」を舞台にした短編童話集です。

 

「ぞうとらいおんまる」という船でクジラを捕まえに海へ出たり、先生との約束を破って入りこんだ「黒い山」で鬼と出会ったり……。ドキドキの空想世界と現実を行き来する温かい物語が7作収められています。

 

なんといっても表紙にも描かれた赤いバケツを携えた子グマが保育園にやってくる「やまのこぐちゃん」はオススメ。初めは子グマを怖がっていた子どもたちですが、次第に仲良くなっていきます。

 

等身大の登場人物に子どもたちは自分自身を重ね合わせ、きっと勇気や冒険心をもらえます。絵がメインの絵本から文章がメインになる児童文学への過渡期の子どもたち、絵本の読み聞かせが物足りなくなり一人読みを始める時期の子どもたちに、幼年童話の第一歩として選んでほしい一冊です。

 

 

小学校低学年〜小学校中学年向け

かまし村の子どもたち

アストリッド・リンドグレーン

イロン・ヴィークランド 絵

大塚勇三

岩波書店 出版

 

 

スウェーデンの小さな村「やかまし村」にはたった3軒しか家がなく、子どもは6人だけ。自然豊かな農村で育まれる子どもたちの友情と何気ない日常が印象深い作品です。

 

まるで1つの家族のようにいつも一緒に過ごす6人は、みんなで遊んだり、女の子と男の子に分かれて張り合ったり……。ほのぼのとした暮らしが、中屋敷に2人の兄と住むリーサの視点からにぎやかに描き出されています。

 

長くつ下のピッピ』シリーズで有名な児童文学の巨匠リンドグレーンによる心温まる名作で、続編の『やかまし村の春・夏・秋・冬』や3作目『やかまし村はいつもにぎやか』とともに長年愛され続けています。

 

身の回りの自然が減り、子どもたちがなんだか大人しく感じられる今日。秘密基地を作ったり、家の窓と窓を木の枝をつたって行き来したり……。素朴で良い意味で子どもらしい冒険を交えて生き生きと暮らす6人の子どもたちの物語を、友達とおしゃべりするように楽しめる作品です。

 

6人と一緒に時間を忘れて遊んでいるうちに、「今日のことは忘れて、明日も頑張ろう」と爽やかな気持ちになれますよ。

 

 

小学校高学年〜中学生向け

飛ぶ教室

エーリヒ・ケストナー

W.トリヤー 絵

高橋健二

岩波書店 出版

 

 

11〜19歳の少年たちが寮生活を送るドイツの学校ギムナジウムを舞台とした、思春期の少年たちの一冬の物語。

 

苦学生だが勤勉で絵の上手い首席マルチンと、実の父親に捨てられた本好きのヨナタン、ボクサーを志す食いしん坊のマチアス、そして臆病な性格の貴族の子ウリーの4人の主人公が、時に「正義先生」や「禁煙先生」の助けを借りながら次第に成長していきます。

 

ウリーがこれまでの臆病者でいじめられっ子だという汚名を返上しようとして挑んだあるチャレンジや、ギムナジウム生と実業学校生とのいざこざ、そして「正義先生」と「禁煙先生」をめぐる物語など、印象深い山場が散りばめられていて、一息に読めてしまうのではないでしょうか。また、4人が互いをかけがえのない存在として思いやる様子を垣間見ることもでき、友達との関わり方を模索している君たちに、何かヒントをくれるかもしれません。

 

ちなみに、この作品は、前書きと後書きを含めて一つの作品として書かれています。作者自身が物語の作者として物語に登場するユニークな形式もお楽しみください。

 

まとめ

この記事では、Twitterでほんまくらぶ.comさんから始まった「#絵本が君の背中を押す」の企画を参考に、絵本以外の子ども向けの本から、子どもたちに勇気を与えられるような本を選んでみました。

 

幼稚園や保育園、学校に行きたくない子どもたちが、読書を通して少しでも元気になってほしいと願っています。