新米ママ・パパ必見! 読み聞かせはいつから?いつまで?
読み聞かせの悩みTOP2
読み聞かせの悩みとして、挙げられることの多いこの問題。
「読み聞かせを始めるべき時期は?」
「読み聞かせはいつまでやるの?」
- お子さんがもうすぐ生まれそうな方
- お子さんが生まれたけどいつ始めるのか悩んでいる方
- 読み聞かせを始めたけどいつまでやればいいのかわからない方
など、こうした悩みを抱えているお母さん・お父さんはあなただけではないはずです。
この記事では、「私の場合はこうだった」ということも含めて、順番にこれらの疑問に答えていこうと思います。
ちなみに、「そもそも読み聞かせってやらなきゃダメなの?」という方はコチラをまず読んでみてくださいね。
読み聞かせはいつから始めるべき?
まず、よく言われることとして、「読み聞かせは3ヵ月ごろから」という通説があります。
これは、赤ちゃんは生後3ヵ月ごろになると視覚や聴覚が発達し、色や音に反応し始める時期だから、ということが根拠になっているようです。
しかし、実は、私は「もう少し早く始める方が良いのでは……?」と思っています。これは、0歳~1歳ごろにおける読み聞かせは、
親子の信頼関係を築く
という役割を果たすと考えているからです。
参考記事⇩
つまり、たとえ赤ちゃんが色や音をまだはっきりと識別できないとしても、お母さん・お父さんの声を日常的に聞く、ということが大事なのです。赤ちゃんは、その聞きなれた声でリラックスし、ますますお母さん・お父さんのことを信頼するようになっていくと思います。
まだまだ絵本をきちんと理解することはできなくても、お母さん・お父さんと一緒にその時間を過ごすこと、それ自体が、赤ちゃんの成長にとって大事なのではないでしょうか。
読み聞かせは胎児の頃から始めるべき!
では、結局、具体的に始める時期はいつが適切なのでしょうか?
私は、妊娠7~8ヵ月ごろに、胎教という形で始めるのが良いと考えています。理由はシンプルに、私の場合がそうだったから(笑)
……というだけではなく、
胎児の頃から、長い間お母さん・お父さんの声を聞いていると、生まれた後の読み聞かせのときも、絵本などに集中してもらいやすいと思います。
また、胎児の中とはいえ、「物語」というものに慣れているでしょう。もちろん内容を理解することはできませんが、「ずっと喋ってる……」くらいには認識してもらえるかもしれません。それが、生まれた後の読み聞かせのやりやすさにも大きく影響してくるでしょう。
そして、何よりも重要な理由が、お母さん・お父さんが読み聞かせを練習できる、ということ。
日頃、誰かの前で長時間一方的に話す機会はあまりありません。すると、赤ちゃんが生まれた後、読み聞かせをしようとしたときにどうなってしまうでしょうか?
- 自分の話し方がおかしくても気付けない
- 本を読むスピードがわからない
- 読んでいて、つっかえてしまう
なんてことが起こってしまうかもしれません。
それを防ぐために、胎児のうちから、聞き手を意識して読み聞かせをするべきだと思います。そうすることで、お子さんも楽しめ、お母さん・お父さんは慣れた状態で、読み聞かせをすることができるでしょう。
もちろん、まだ胎児ですから、もしお母さん・お父さんの読み聞かせが変でも、文句を言われることはありません。どれだけ失敗しても大丈夫です。
お母さん・お父さんが読み聞かせに慣れる、という意味でも、読み聞かせは胎児のうちからやるべきだと思います。
読み聞かせを終える時期はいつ?
文部科学省の調査によると、「自分の子どもに本の読み聞かせをしていた時期」は、最も多いのは「6歳になるまで」で25.3%、次点で「小学校低学年まで」の22.0%と続きます。半数の家庭では、6~7歳ごろまで読み聞かせを続けているようです。しかし、「小学校高学年まで」という人も50人に1人はいます。
小学校に入ると学校からの宿題などで、本を読み聞かせする時間がなくなってしまう、ということも考えられます。
読み聞かせをいつやめるのかは子ども次第
無責任かもしれませんが、ぶっちゃけた話、やめる時期はお子さん次第だと思います。
私の場合は、とくに文字を教わっていたわけではなかったため、幼稚園の年長さんになるまでは、ずっとお母さんに読み聞かせをしてもらっていました。
私は数回読み聞かせをしてもらうと、すっかり絵本の文章を一字一句間違えずに覚えてしまう子だったようです。そのため、文字を知らなくても過去に読んでもらった本は一人でも楽しめたのですが、初めて読む絵本はお母さんに読んでもらっていました。
しかし、年長さんになると転機が訪れます。それは、幼稚園でひらがなを教わったことでした。ひらがなを知ったことで、一人でも初めての絵本を読めるようになったのです。それからは、読み聞かせと並行して、自分一人でも本を読み漁るようになりました。そして、いつの間にか
「読み聞かせよりも、自分で読んだ方がいっぱい読めるんじゃね?」
というように考えるようになり、読み聞かせの回数は減っていきました。それまでの習慣的な読み聞かせは、小学校に入学する前後ぐらいで終わったと思います。
しかし、ここで読み聞かせが完全に終わったわけではありません。
私が読みたいと思った本の中には、当然、長いシリーズ物や、多少骨のある科学読み物もいくらか含まれていました。これらの本は、まだ一人読むのは大変だったので、ときどきお母さんに読み聞かせをしてもらうこともありました。
こうした必要に応じた(習慣的でない)読み聞かせが終わったのは小学校2年生~3年生の頃でした。これが、本当に読み聞かせを終えた時期です。
ネットには、
子どもが「読んで」と言って寝る前に本を持ってくるので、中学生になっても読み聞かせをしてあげている
という声もありました。それもアリだと思います。この場合は、読み聞かせを子どもが望んでいるからです。その子にとっては読み聞かせは寝る前に必ず必要なのでしょう。別に、それを強制的にやめる必要はありません。
ただ、もしもお母さん・お父さんにとって読み聞かせが苦痛だとしたら、子どもと話し合って、回数を減らしていくのも選択肢に入れた方が良いのかもしれませんが……。
もちろん、4歳とかまでに読み聞かせを終える人もいるでしょう。それはそれで問題ありません。子どもが一人で本を十分に楽しめているなら、ですが。私も、もっと早い頃からひらがなを教わっていたら、読み聞かせももっと早い時期に終わっていたかもしれません。
ここで、一つだけ、お願いがあります。過去の記事にも書きましたが
読み聞かせをやめた後「も」、お子さんを図書館や書店に連れて行ってあげてください。日常的に、面白い本と出会えるようにしてあげてください。
よろしくお願いします。
結論
- 読み聞かせは胎児のころ、妊娠7~8ヵ月から始めるべき
親子の信頼関係を築いていくためには、できるだけ早いほうが良い。そして、何よりも、お母さん・お父さんが、誰にも邪魔されず読み聞かせの練習をできるから。
- 読み聞かせを終える時期は子ども次第
一人でも十分読書を楽しめているのなら、4歳とかで終えても良いかもしれない。子どもが続けてほしいと思っていて親も苦痛でなければ、中学生まで続けるのも全然アリ。ちなみに、私の場合は、日常的な読み聞かせは小学校入学前後まで、完全に終わったのは小学校2年生~3年生でした。
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