本好きフクロウの速達便|ただ児童書を紹介したいだけのブログ

子どもに本を読ませたいお母さん・お父さん必見! 高校生が1人で作る児童書フリペ『本好きフクロウの速達便』公式ブログ。フリペの大部分の内容、効果的な読み聞かせの方法、おすすめの絵本・児童書などを紹介しています。

新米ママ・パパ必見▶読み聞かせの効果を引き出す 到達したい6つの目標(年齢別)

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子どもたちにとってより良い読み聞かせにするために

こんな方に読んで欲しい!

  • 読み聞かせをしようと思っている新米ママさん・パパさん
  • 読み聞かせを始めたばかりの初心者の方
  • 読み聞かせがもつ効果を知りたい方
  • 読み聞かせをする目的を見失ってしまった方
  • 読み聞かせをする意義・意味がわからないという方
  • 読み聞かせの進め方の道しるべが欲しい方

ぜひ、この記事を読んで、子どもにとっても親にとっても、読み聞かせをより有意義な時間にしていきましょう!

 

ということで、この記事では、読み聞かせの主な効果のうちで特に目指すべき6つの到達点と、それらを達成するために最適な読み聞かせの方法や注意点を書いていきたいと思います。

私の場合はどのように読み聞かせされてきたのか、ということも交えながら書いていこうと思います。

ちなみに、それぞれの段階ごとに目安の年齢も示しておくので、良ければ参考にしてみてください。しかし、この年齢はあくまでも、私が知り合いの学校司書の方と相談して決めたものなので、これに従う必要はありません。お子さんの様子を見つつ、少しずつ前に進んでいってください。ファイト!

 

目標❶ 親子の信頼関係を築こう(0~1歳)

子どもは、読み聞かせをしてくれる親の声を聞いて安心し、自分に対する愛情を再確認していきます。

そのため、「絵本の読み聞かせ」という手段を用いて、親子の時間を共有することで、親にとっても、子どもにとっても、リラックスして過ごせる居場所、安心できる居場所を作り上げていくことが可能です。

また、本やインクのにおい自体にも、心を落ち着かせる効果があると言われています。

 

だから、「日頃、あまり子どもとコミュニケーションを取れていない」という方は特に、そうでない方ももちろん、ぜひ、読み聞かせをしてほしいです。

リラックスできる環境で、読み聞かせを通して親子で会話をすることで、子どもは「愛されている」と感じとり、自己肯定感も上がるので、親子の関係がより強固になっていくでしょう。

 

【おすすめの読み方】子どものペースで楽しめるように

この時期の子どもはまだ、理解力があまり高くないので、ゆっくりとシンプルな絵本を読んであげることが大切です。

また、子どもが興味を示すページや絵があれば、できるだけ長く、お子さんが満足するまでそのページを見せてあげてください。もしも、せっせとページをめくってしまうと、子どもの信頼が揺らいでいくかもしれません。

 

私も、小さい頃はたくさんの絵本の中で、何枚か大好きな絵が決まっていました。ずっとそのお気に入りのページを抑えていたので、力加減がわからず、残念ながら破いてしまったページがいくつかあります(苦笑)

だから、もし、お子さんがそんなことをしても、怒らないであげてくださいね。きっと、いい思い出になりますから。

 

いずれにせよ、子どもが1ページ1ページを楽しめるように付き合うことが大事です。

 

 

目標❷ 感情を豊かにしよう(1~3歳)

この頃から、次第に子どもは読み聞かせを通じて物語を追体験するようになります。

その際、子どもは(自分と同じような年齢であることが多い)登場人物の立場に立ってみようとします。これにより、喜怒哀楽など、ある特定の感情が生じる場面を疑似体験し、感情の種類・レパートリーを増やしていくのです。

 

これは、ただ、感情を表す言葉を知っていく、というだけではありません。

子どもは自らの感情や高ぶった気持ちを表現する方法を絵本のシチュエーションから学んでいきます。そして、この学びにより、子どもは、これから現実社会で友達ができたときに、友達の気持ちを考えられるようになるのです。

例えば、友達が泣いていたら、友達が置かれている状況を知ることで、嬉しくて泣いているのか、悲しくて泣いているのか、自分で考えて友達の気持ちを理解し、同情・共感することができる、ということです。

 

子どもは、読み聞かせをしてもらうことで、「文字を読む」という(子どもにとって困難な)作業の邪魔が入らずに物語を疑似体験できるため、そこから得られる感情もより豊かなものになり、将来、他人の気持ちを理解するのにも役立てることができるでしょう。

 

【おすすめの読み方】感情移入しやすい本で、子どもが登場人物の気持ちを考えることが大事

物語に、感情描写が多いか少ないかはあまり気にせずに本を選べばいいと思います。それよりも、年齢や性別、性格などの共通点が多く、お子さんが感情移入しやすい登場人物が出てくる絵本を選ぶようにしましょう。

また、親が子どもよりも先に、読み終わった後「悲しくなったね」などと言わないようにしてください。あくまでも子どもが、そのときの主人公の気持ちをどう捉えるかが大切です。親がヒントを与えすぎては、自分で感情移入しようと思わなくなってしまいますよ。

 

とにかく、お子さんが自分で登場人物の気持ちを考えてみる、ということが大切です。

そもそも人間の感情は、一言では到底言い表せないほど複雑ですから、子どもが読み取った気持ちに正解・不正解はありません

 

 

目標❸ 言語能力を身につけよう(2~4歳)

もちろん、日頃からコンスタントに美しく正しい日本語に触れていることで、子どもには読解力や語彙力がついていきます。

しかし、ここで注意が必要なのは、「読み聞かせ」が「教育」であってはいけない、ということです。

私は、「読み聞かせ」とは「教育を受けるための土台作り」であると考えています。そのため、「読み聞かせ」という行為自体を「教育」としてとらえてほしくないのです。これが、読み聞かせは英語ではなく日本語で行うべきだ、と主張していることの根拠でもあります。

 

さて、私は「言語能力」の本質は、「自分を言葉で表現する力」という点にあると思います。

絵本でたくさんの素敵な文章と出会うことで、子どもは言語の使い方を身につけていきます。そう、決して学ぶわけではありません。自然と、身についているのです。そして、言語能力を使って、徐々に「自分」を表現し始めるでしょう。

 

【おすすめの読み方】質の良い日本語の本を、正しく読む

語彙を学ばせようして、難しい言葉の出てくる本に手を出さないようにしてください。それよりも、簡単でも正しく美しい言葉と触れさせてあげることが大切です。そのため、昔から読み継がれてきた名作絵本などを中心に読んであげるようにしてください。

私の場合は、福音館書店などでロングセラーになっている絵本をたくさん読み聞かせしてもらいました。やはり、一つの基準として、その絵本が何年売れ続けているのか、というのは重要な指標ではないでしょうか。

また、お母さん・お父さんは、文章を真摯に、丁寧に読むようにしてください。方言などは仕方ないですが、あまり砕けた発音にしないように、元の美しい日本語を保つようにしてください。また、「は」や「が」など一字一句を読み飛ばさないようにしてください。文章の意味があいまいになってしまうことがあるからです。

 

美しい言語表現と正しく出会うことで、お子さんは次第に言語能力を獲得していくことができるでしょう。

 

 

目標❹ 集中力を育てよう(4~5歳)

毎晩の夕ご飯の後など、時間を決めて読み聞かせをするようにして、日常生活のリズムの中で読み聞かせを習慣化するようにしてください。

そうすれば、次第に子どもの中でも、この時間は絵本を集中して楽しむ時間だという認識が生まれ、最後まで読み聞かせを楽しんでくれるようになるでしょう。

また、子供が成長して、読み聞かせから卒業した後は、その時間を、一人で読書をする時間や、学校の宿題や勉強をする時間にしてみてください。習慣化されているため、自然とその時間は集中できるようになっているでしょう。

 

「子どもが、読み聞かせを最後まで聞いてくれない」という悩みをお持ちの方は、是非、できるかぎり毎日、同じ時間に読み聞かせをするようにしてみてください。少しずつ、集中してくれる時間が延び、親子で絵本を楽しめる時間が増えていくと思います。

 

【おすすめの読み方】時間を決めて、その時間は集中できる環境を作る

もし読み聞かせを習慣にしようとしたばかりで、なかなか集中してくれなければ、他のものに気が逸れてしまわないように工夫しましょう。

まず、テレビは消し、カーテンは閉めてください(窓の外の景色が見えないようにするためで、暗くしてはいけません)。その他の動くものも子どもの視界に入らないようにするのが効果的です。なぜなら、子どもの目は、動くものを追いかけてしまうから。動くものがお母さんが手でめくる絵本のページだけになるようにすれば、こちらを向いてくれるでしょう。

それでも、お子さんが途中で飽きてしまったり、集中が途切れてしまったりするときは、お母さん・お父さんが本気で演劇やミュージカルのようにして大げさに読んでみるのも試す価値があります。

 

とにかく、時間を決めて、その時間は親子で読み聞かせに没頭するのが大切です。

 

 

目標❺ 想像力・創造力を育てよう(3~7歳)

子どもは、絵に描かれていない場面を含めて物語の全てを想像しています。

わざわざ「全て」と言ったのは、私たちが考えているよりも多くのことを子どもたちは頭の中で想像しようとしているからです。

絵が動いていくのを想像しているだけではありません。登場人物の声の調子や、料理のにおい、踏みしめている原っぱの感触まで、何もかもを想像しようとしています。

 

成長するにつれて、絵がほとんどの絵本から、文章の多い絵本、そして絵が挿絵のみになる児童書へと本のタイプが変わっていきますが、それに従って想像する量も増えていくでしょう。

2歳前後の頃は、登場人物の気持ちを想像するだけで精一杯だった我が子が、いつの間にか、こんなところまで細かく想像している。自分とは全く違うキャラクターにも感情移入できるようになっている。これに気付いた喜びはひとしおです。

 

こうして細部まで想像できるようになると、自分なりのアレンジを加えることができるようになるかもしれません。それが創造力ですね。

こうした想像力・創造力は、私が所属している高校の文芸同好会で作品を書く際にとても役に立っていますし、これから、社会人になったあと、何かをクリエイトするときには必ず役に立つだろうと思います。

 

【おすすめの読み方】子どもが想像できるよう、淡々と同じトーンで読む

子どもが物語に没頭し、自分なりに細部まで想像できるよう、お母さん・お父さんの読み方のキャラを消して読むことが大切です。つまり、これまで読み聞かせに集中してもらいやすいよう演劇風に読んできたお母さん・お父さんも、淡々と同じようなトーンで読む読み方に変えていく必要があるのです。

いつまでも大げさに読んだり、口調や声色などを変えて演じ分けしたりしていると、子どもの想像の範囲を狭めてしまうことになるでしょう。

感情を読み取る時と同じで、この想像にも正解・不正解はありません。子どもの自由な発想を大事にしてあげてください。

 

知り合いの小学校で働いている学校司書の方にも聞いてみましたが、その方もやはり、読み聞かせの時は子どもたちが自由に想像できるよう、淡々と読むようにしている、とのことでした。

 

 

目標❻ 本好きの道へ(6~8歳)

これが、読み聞かせをする上での最終目標と言えるかもしれません。

多くの幼稚園や保育園では、年長さんでひらがなを教わると思います。私のように、それまで特に文字を教えてもらわずに絵本を読み聞かせで楽しんでいた子どもは、そこで初めて、音と文字がつながるわけです。

 

すると、子どもは自分1人でも、初見の絵本を読めるようになります。こうして、子どもたちは本好きになっていくのです。

 

実は、私の場合は、一度図書館に行けば、延々と本を棚から引っ張り出して、読み漁っていたため、帰る頃には、私の周りに読み終えた本が積み重なって、山になっていたとか(笑)。ここからは本の虫への道を一直線に突き進みます。

私にとっては、「読み聞かせ」とは、1人で本を読み漁れるようになるまでの「準備体操」のようなものでした。だから、読み聞かせは私の本好きの原点だと言えるのです。

そして、私のようにお母さん・お父さんによる読み聞かせをきっかけに、本を好きになってくれる子が1人でもいれば増えてくれれば、そしてこの記事がその手助けになればいいなと思っています。

 

【おすすめの読み方】難しい本は読み聞かせが必要だが、基本は裏方として子供を手助け

子どもが自分で読めるようになっても、児童文学の中でも長いシリーズ物や科学読み物などは、少しの間、読み聞かせを続けてあげてください。こうした本はまだまだ一人で読むのには負担が大きすぎます。

この読み聞かせは、もう習慣化したあの時間帯以外でも問題ないです。集中できる時間帯は、お子さんが学校の宿題をするために使うようにしましょう。

少し寂しいかもしれませんが、お子さんに「読み聞かせよりも、自分で読む方が自由にたくさん読めるので、1人で読みたい」と思わせたら大成功です。ここからのお母さん・お父さんの役目は、図書館や本屋さんまで子どもを連れていき、たまに読んで欲しい本をオススメする、という縁の下の力持ちとしての役割が中心になります。頑張ってください!

 

ぜひ、お子さんが自分の読みたい本を好きなだけ読めるように手助けしてあげてください。

 

 

絶対に忘れてはいけないことが1つだけあります。

お母さん・お父さんが、子どもに読み聞かせをするときに、何があっても忘れてはいけいことが1つだけあります。

 

それは、親も読み聞かせを楽しむ、ということ。

 

お母さん・お父さんが退屈そうに読み聞かせをしていたり、怒りながら読み聞かせをしていたら、子どもはそれを敏感に感じ取ってしまいます。それでは、読みたいという気持ちにはならないでしょう。

 

これまでに書いた目標を達成するためには、お母さん・お父さんも、お子さんも、同じ絵本・児童書を同じ時に同じ場所で同じように楽しんでいる、ということが大切です。ぜひ、楽しんで読み聞かせをしてあげてください。

 

そうは言っても、読んでいる絵本は赤ちゃん絵本やそうでなくても子ども向けです。やはり、子どもの感性を失ってしまったお母さん・お父さんがこの絵本の内容を楽しめ、と言うのには無理があります。そこで、こんな提案です。

 

お子さんの顔を見ながら、読み聞かせをしてみませんか?

 

目を輝かせて読み聞かせに聞き入り、ページがめくられていくのを追う子どもの顔は、いくら見ていても飽きません。我が子が絵本を全身全霊で楽しんでいるのを見れば、自然と読み手であるお母さん・お父さんも楽しくなってくるでしょう。

また、子どもの顔を見ることで、

  • どのような種類の絵本・児童書が好きなのか
  • どのような絵が好きなのか
  • どのような場面を楽しんでいるのか

といったことがわかり、今後の本選びを、よりお子さんに合わせたものにすることができるでしょう。さらに、目と目が通じ合うことで、親子のコミュニケーションも活発になるかもしれません。

 

ぜひ、お母さん・お父さんも楽しみながら、絵本や児童書を読み聞かせしてあげてください。

 

 

結論

この記事では、読み聞かせの効果を最大限に引き出して、子どもにとってより良い読み聞かせにするために、心に留めておくべき6つの到達したい目標と、そのためのオススメの読み聞かせの実践方法をまとめました。

ぜひ、お母さん・お父さんもお子さんの顔を見て楽しみながらより良い読み聞かせを目指してみてください。きっと、お子さんも楽しんでくれるはずです。

 

どんな本を読み聞かせすればいいのかわからない、というお母さん・お父さん

 

児童書紹介フリーペーパー『本好きフクロウの速達便』が間もなく創刊となります。

大阪、奈良などの図書館や書店にて設置をしてもらおうと計画しておりますので、ぜひ、見かけたときは、無料ですので、気軽にお持ち帰りください。

おすすめの絵本や児童書、読み聞かせにぴったりな昔話などを紹介しています。

 

そして、フリーペーパーに載せた紹介文の大部分は、こちらのブログにも投稿しております。

 

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